山口崇さん訃報と『べらぼう』最終回の奇縁。安田顕演じる平賀源内が迎えた最後と『天下御免』の思い出
2025年4月21日、俳優の山口崇(やまぐち たかし)さんの訃報が発表されました。
昭和・平成を代表する名優として知られる山口さんは、1971年〜1972年にNHKで放送された時代劇ドラマ『天下御免』で平賀源内役を演じました。
『天下御免』での平賀源内は、洒脱でユーモア溢れるキャラクターで多くの視聴者に愛されました。
そして、偶然にもその前日、2025年4月20日にNHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』の第16話「さらば源内、見立は蓬莱」が放送されました。
第16話は、安田顕さんが演じる平賀源内がその生涯を終える回で、2つの時代を超えた「平賀源内」の命日が重なるような出来事となりました。
まるで、源内の魂が名優たちを通じて時代を越えて繋がったような、不思議な縁を感じさせるニュースとなりました。
偶然の一致『べらぼう』で安田顕さん演じる平賀源内が命尽きる
本日もご覧いただきかたじけ茄子🍆
— 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」日曜夜8時 (@berabou_nhk) April 20, 2025
第16回「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」、ご感想、お待ちしています🦊
見逃しは👇https://t.co/fEuNGqfZVC#大河べらぼう#安田顕 pic.twitter.com/E96KX5YO4H
『べらぼう』は2025年1月5日から放送のNHK大河ドラマ
『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』は、2025年1月5日から放送されているNHK大河ドラマ第64作。
江戸時代の蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)を描く物語の中で、俳優・安田顕さんが平賀源内役として出演しています。
2025年4月20日放送回で源内の最期が描かれる
2025年4月20日に放送された第16回では、ついに平賀源内が獄中でその生涯を終えます。
安田顕さんは、最後まで信念を曲げず自由を求めた源内の姿を、力強く演じ切りました。
この回の放送直後、SNSでは「胸に刺さった」「安田顕の源内、最高だった」といった声が相次ぎました。
山口崇さんの経歴と代表作
山口崇さん、数々の素晴らしいドラマをありがとうございました✨
— MiE (@gomen_maru) April 21, 2025
これからもできる限り作品を拝見していきます
心よりご冥福をお祈りいたします💐 https://t.co/bgkNGuGnae
- 名前:山口 崇(やまぐち たかし)
- 本名:山口 岑芳(やまぐち たかよし)
- 生年月日:1936年11月17日
- 出身地:兵庫県淡路島
学歴・俳優としての歩み
早稲田大学教育学部英文科を中退後、NHK俳優養成所に入所。
その後、劇団三十人会、劇団俳優小劇場を経て、1974年に小沢昭一らとともに芸能座を結成。
主な出演作・功績
NHK時代劇『天下御免』(1971〜1972)
自由奔放で型破りな発明家・平賀源内役を軽妙洒脱に演じ、一躍人気俳優に。
異色の時代劇として高い評価を得る。
テレビ朝日のクイズ番組「クイズタイムショック」では、2代目司会者として人気を集め、1986年3月放送の最終回まで司会を務めた。
舞台、映画、テレビドラマ、バラエティなど幅広いジャンルで活躍し、昭和・平成を代表する名優として親しまれる。
晩年
2024年10月、NHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』のドラマ・ガイド取材を受けたのが最後の仕事に。
この取材時、声のかすれをきっかけに検査を受け、肺がんと診断。
その後療養生活に入り、2025年4月18日、肺がんのため88歳で永眠。
最後の言葉は「まだまだ生きるよ」。死去5日前まで元気に過ごし、長男にみとられ安らかに旅立った。
昭和と令和、2つの源内像と山口崇さんの功績
山口崇さんが演じた『天下御免』の平賀源内
1月24日は #平賀源内(1728-1780)の西暦のご命日💐
— MiE (@gomen_maru) January 24, 2023
山口崇さん演じる平賀源内が主人公のNHK金曜時代劇 #天下御免(1971-72、脚本 早坂暁)は、とても面白くて、72年1月のテレビ情報誌の人気番付では2位でした。現存映像や音声が再放送かソフト化されますように🙏#nhk_rerun#山口崇 #津坂匡章 #林隆三 pic.twitter.com/Y1AgDnO8JZ
山口崇さんが演じた『天下御免』の平賀源内は、自由奔放で破天荒、明るく愉快なキャラクター。
型破りな発明家として、時に社会を皮肉りながらも人々を笑顔にする存在でした。
「山口崇=平賀源内」のイメージを持つファンも今なお多い名作です。
安田顕さんの『べらぼう』の平賀源内
#平賀源内 の故郷、高松藩志度にて
— 安田顕 (@yasu_da_ken) April 20, 2025
本日放送『べらぼう 第16回〜さらば源内、見立は蓬莱 』
会場にお集まりの皆様と共に見届けました。
生涯忘れ得ぬ役柄をいただきました。
言葉をいただきました。
心に刻みます。
ありがとう。源内さん。
ありがとう。森下佳子さん。
🙏 👋
本日よる8時… pic.twitter.com/zRbEu9o3TC
一方、『べらぼう』の源内は、信念を貫き苦しみながらも自由を追い求める、誇り高き人物。
安田顕さんは、その葛藤と孤独、そして不屈の精神を繊細に演じ、現代に生きる私たちにも響く人物像を描き出しました。
山口崇さんの訃報と源内の命日が重なった奇縁
偶然にも、安田顕さんが平賀源内の最期を演じた翌日に、かつて源内を演じた山口崇さんの訃報が発表されました。
この出来事はまるで、源内の魂が名優たちの中に受け継がれ、時代を越えて繋がったかのよう。SNSでも「この奇縁に涙」「源内の日に源内を見送るとは」といった声が多く寄せられました。
まとめ
NHKの『天下御免』と『べらぼう』。
昭和と令和、2つの源内像がこうして時代を超え、偶然にも命日が重なるという出来事に、静かに手を合わせたくなる2025年4月21日でした。
山口崇さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
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