福原遥のドラマ「明日はもっといい日になる」|JUJUの「小さな歌」歌詞が話題
ドラマと歌が心をつなぐ——福原遥主演月9『明日はもっと、いい日になる』とは?
2025年夏、福原遥さんが月9で主演を務めるドラマ『明日はもっと、いい日になる』がスタートしました。
舞台は児童相談所。
子どもたちと向き合いながら、成長していく若き女性の物語です。
そして、そんなドラマのラストを静かに彩るのが、JUJUさんが歌う主題歌「小さな歌」。
このドラマは、物語と歌詞の想いがひとつに重なる、とても丁寧な作品だと私は感じました。
福原遥が演じる夏井翼|刑事から児童相談所へ
福原遥さんが演じるのは、神奈川県警の強行犯係で刑事として働いていた夏井翼(なつい・つばさ)。
まっすぐで正義感が強く、犯人逮捕に全力を注いでいた彼女が、ある日突然、児童相談所への異動を命じられます。
最初は戸惑い、反発もありますが、少しずつ現場の現実を知り、子どもたちの心に寄り添っていく翼。
彼女の変化と成長が、このドラマの大きな見どころです。
福原遥さんは、「子どもたちの笑顔に救われる日々を、現場の明るさと一緒に表現したい」とコメントしており、その言葉どおり、演技の中に“やさしさ”が滲み出ています。
舞台は浜瀬市の児童相談所|小さな命と向き合う日々
物語の中心は、海辺の街・浜瀬市にある児童相談所。
虐待、貧困、家庭崩壊──。
社会が抱えるさまざまな問題が、子どもたちの暮らしに影を落としています。
その現実を目の当たりにしながら、主人公の翼は何ができるのかを模索します。
でもこのドラマは、重たいだけじゃない。
子どもたちの笑顔や、少しずつ信頼が築かれていく瞬間に、希望の光がそっと差し込むんです。
JUJU「小さな歌」歌詞全文の解釈|“ただありがとう”と歌うことで、心はほどけていく
歌詞全文
あの日投げていた 言葉のかけらに自分が一番傷ついてたんだほどけた靴ひも 結び直しながら縮んだ心 隠していた
誰かの正しさを抱えすぎて誰より自分に不器用だったから
ごめんねよりも ただありがとうって悲しみより 小さな歌を歌うよすれ違いさえ あの泣き顔でさえ灯りに変わると いつの日か知ってきたから
そのメロディ纏まとって
比べるたびに置いてきたもの本当はいちばん欲しかったよ真新しい日々の沈黙でさえも繋がっていたその向こうに
間違えた記憶も 抱きしめてしまう涙の痕だけは越えて行きたいから
知らなかったよ そうやって笑うこと心の鍵 自分がかけていたんだ普通の言葉が 少しずつメロディに変わってく想いが 毎日に繋がってゆく
優しい気持ち 生まれてきた時にその小さな歌が聞こえてきたのかな
ごめんねよりも ただありがとうって悲しみより 小さな歌を歌うよ希望の言葉が 少しずつメロディに変わってた想いはその先に繋がっていたそのハーモニーに溶けていた
Uta-Netより引用
JUJUさんの『小さな歌』は、ドラマ『明日はもっと、いい日になる』のラストに静かに流れる楽曲です。
まるで主人公・夏井翼や登場人物たちの心情そのものを綴ったような、深くあたたかい歌詞が特徴です。
ここでは、実際の歌詞に沿ってパートごとに意味を解釈し、物語とのリンクを読み解いていきます。
🎶「あの日投げていた 言葉のかけらに 自分が一番傷ついてたんだ」
この一節は、他人に向けた強い言葉が、
実は自分の心を一番痛めていたという内省から始まります。
主人公・翼は刑事として正義を振りかざしていた時期がありました。
でも、児童相談所という繊細な現場で、
“守るための言葉”と“壊してしまう言葉”の違いに気づいていきます。
🎶「ほどけた靴ひも 結び直しながら 縮んだ心 隠していた」
日々の忙しさの中で、
自分の弱さを隠しながら、表面的に生きていたことを象徴しています。
子どもたちの言葉に向き合ううちに、
翼自身も「ほどけた心」を結び直していくような変化が始まります。
🎶「誰かの正しさを 抱えすぎて 誰より自分に 不器用だったから」
“常識”や“正義”に縛られて、
自分らしさを見失っていたこと。
これは、翼が刑事だったころの姿でもあり、
同時に現代社会を生きる多くの人にも響くフレーズです。
🎶「ごめんねよりも ただありがとうって/悲しみより 小さな歌を歌うよ」
このフレーズは、曲の中心にあるメッセージ。
- 謝るよりも、感謝を伝えること
- 悲しみを嘆くよりも、小さな歌で気持ちを表現すること
翼が子どもや家族と関わるなかで学んでいくのは、
この“やさしい伝え方”なのだと感じさせてくれます。
🎶「すれ違いさえ あの泣き顔でさえ/灯りに変わると いつの日か知ってきたから」
過去のすれ違いや、泣きたいほどの出来事さえも、
未来に灯りをともす一部になる。
翼たちは、失敗しながらも前を向こうとします。
その姿を、この歌詞が静かに肯定してくれるのです。
🎶「比べるたびに 置いてきたもの/本当は一番 欲しかったよ」
他人と比べて、
自分に足りないものばかりを気にしてしまう——
そんな“見失ってきた本音”に、歌詞はまっすぐ触れてきます。
この歌を通して、
「置いてきたものも、自分の大切な一部だった」と受け入れる視点が得られます。
🎶「真新しい日々の沈黙でさえも/繋がっていた その向こうに」
言葉にできない日々も、
沈黙も、意味のないものじゃなかった。
静かにつながっていた時間が、
今の自分を作っていたという気づきがあります。
これはまさに、児童相談所で翼が向き合う「沈黙する子どもたち」との関係そのものです。
🎶「間違えた記憶も 抱きしめてしまう/涙の痕だけは 越えていきたいから」
過去の後悔や間違いを「なかったこと」にするのではなく、
そのまま抱きしめる勇気を描いたフレーズ。
でも、同じ痛みを繰り返さないように、
“涙の痕だけは越えていきたい”という願いが続きます。
これは、子どもたちの人生にも、そして大人自身にも通じる祈りのような言葉です。
🎶「知らなかったよ そうやって笑うこと/心の鍵 自分がかけていたんだ」
笑えなかった日々。
閉じたのは、周囲ではなく自分の心だったことに気づく瞬間。
翼もまた、刑事という強さの裏で、
心の鍵を自分でかけていたのかもしれません。
🎶「普通の言葉が 少しずつメロディに変わってく」
何気ない日常の言葉が、
少しずつ音楽のようにあたたかくなる。
子どもとの会話や、同僚とのやりとり。
翼の世界も少しずつ「音楽」のようにやさしくなっていく様子が浮かびます。
🎶「優しい気持ち 生まれてきた時に/その小さな歌が 聞こえてきたのかな」
生まれた時から誰もが持っていた**“やさしさ”というメロディ**。
それを思い出せたとき、人はまた前に進める。
ドラマのタイトル「明日はもっと、いい日になる」そのものが、
この歌のラストに重なります。
💬 この歌は、ドラマの“もうひとつの主人公”
JUJUさんの『小さな歌』は、ただの主題歌ではありません。
それは、翼の心の声であり、子どもたちの小さな叫びであり、
視聴者自身の“心の癒やし”でもあります。
この歌詞を読むと、
ドラマが描こうとしている**“やさしさの連鎖”**がより深く伝わってきます。
私は、翼の背中にこの歌が流れるたびに、
「誰かの言葉で救われる瞬間が、確かにある」と信じたくなります。
歌詞がドラマとリンクする瞬間たち
たとえば、
傷ついた子どもが心を開いたとき。
頑なだった親が涙を流したとき。
無力に感じた主人公が、誰かの「ありがとう」に救われたとき──。
そういう**“小さな奇跡”**が起こったあとに、「小さな歌」が流れると、もうダメです。毎回うるっときます。
歌詞の一行一行が、ドラマの出来事と呼応していて、まるでもう一つのナレーションのよう。
このリンク感が、本当に丁寧で、見終えたあとの余韻が深まるんですよね。
視聴者の声|「歌詞に泣いた」「あたたかさに救われた」
SNSでは、こんな感想が多く見られました。
- 「主題歌の歌詞にやられた…涙腺崩壊」
- 「ドラマも素敵だけど、最後の“あの歌”でやっと深呼吸できる」
- 「子どもを持つ親として、心がぎゅっとなった」
ドラマの内容と歌詞がここまで調和していると、1話1話がまるで短編映画のような感動を生みます。
私自身、1話目を観たあとにすぐJUJUさんの曲を検索し、何度も聴いてしまいました。
まとめ|歌とともに、明日が少しやさしくなるドラマ
『明日はもっと、いい日になる』は、
「大きな奇跡」じゃなくて「小さなやさしさ」に光を当ててくれるドラマです。
そこに流れる主題歌「小さな歌」は、まるでこの物語の“心の声”。
福原遥さんの演技、子どもたちとの関係性、仲間との絆、
そして、JUJUさんの歌詞がひとつになって、
観る人の心にそっと“やさしい種”をまいてくれる、そんな作品です。
疲れた日、つらいとき、迷ったとき。
このドラマと歌が、あなたの明日をちょっとだけ明るくしてくれるかもしれません。
放送情報まとめ
- ドラマタイトル:明日はもっと、いい日になる
- 主演:福原遥(夏井翼 役)
- 放送局:フジテレビ系(月9)
- 放送時間:毎週月曜21:00〜
- 主題歌:JUJU「小さな歌」
- 初回放送日:2025年7月7日