セクストーションとは?対処法や被害を防ぐ対策、相談先は?
今、身近な脅威になっている「セクストーション」
あなたや、あなたの大切な人が、スマホ1つで犯罪の被害に巻き込まれてしまうかもしれない――。
近年、急増している「セクストーション(性的脅迫)」は、特に10代〜20代の若者を中心に深刻な被害をもたらしています。
「裸の画像や動画を送ったら、脅されてしまった…」
「相手の正体が実は海外の犯罪グループだった…」
そんな被害の相談が、支援団体には後を絶ちません。
この記事では、セクストーションの実態と対処法、そして被害を防ぐためのポイントや相談先について、わかりやすく解説します。
セクストーションとは?どんな手口で狙われるのか
~ #セクストーション に注意~
— 新潟県警察「ひかるくん」 (@ni_police_koho) July 5, 2025
SNSで、突然外国人からフォロー申請が来たことはありませんか?
「性的な画像を交換しよう」という話に浮かれて、性的なビデオ通話をしたり性的な画像を送ったりすると、脅迫される可能性があります。
家族に見せられない画像は、他人に送らないでください。#新潟県警 pic.twitter.com/gSXOuulYkD
● セクストーションの意味
『セクストーション(Sextortion)』とは、「Sex(性的)」と「Extortion(恐喝)」を組み合わせた造語です。
性的な画像や動画を使って相手を脅し、金銭や個人情報を要求する犯罪のことを指します。
● よくある被害の流れ
- SNSやマッチングアプリで外国人女性(実際は犯罪グループ)から接触
- 会話を重ね、好意を装って親密になる
- ビデオ通話やチャットで裸を見せ合うよう誘導される
- 録画された画像や動画を「拡散する」と脅され、金銭を要求される
被害者は男性が多く、相談件数の68%が男性というデータもあります。
また、小学生や中高生も被害に遭っており、最年少は小学5年生という衝撃的な報告も。
被害にあってしまったときの対処法は?
「注意喚起」セクストーションにお気を付け下さい。
— ⚜️ProSadist Dr.N⚜️ (@SM_Dr_N) January 25, 2023
最近、自己紹介や遠隔プレイなどで画像を送ったら脅迫された系のトラブルがあるようです。立て続けに相談を受けたので警察の資料を載せておきます。自分を大切にしましょう。 pic.twitter.com/AG9lAQqil9
もしあなたや身近な人が、セクストーションの被害に遭ってしまった場合は、以下の対応を冷静に行いましょう。
1. 相手に一切反応しない
金銭を払っても脅迫は終わりません。
一度応じてしまうと、さらに高額な要求が続く可能性があります。
すぐにメッセージを無視し、相手のアカウントをブロックしましょう。
2. SNSやアプリの運営に通報
InstagramやFacebookなど、利用していたSNSの運営に通報を。
違反アカウントとして報告することで、凍結や削除される場合があります。
3. 証拠を保存する
脅迫メッセージや通話履歴、アカウントのスクリーンショットなどは証拠として保存しておきましょう。
これは警察や専門機関に相談する際に非常に役立ちます。
4. 必ず誰かに相談する
家族や信頼できる大人、学校の先生、そして支援団体に相談してください。
「恥ずかしい」「自分が悪い」と思わずに、あなたの心と命を守ることが最優先です。
被害を防ぐために普段から気をつける対策は?
セクストーションの手口は巧妙で、SNSを使っているだけでも狙われる危険があります。
以下の点を普段から意識しておくことが、最大の予防になります。
● ネット上で知り合った人をすぐ信用しない
「自撮り見せて」「ビデオ通話しよう」と持ちかけてくる相手には注意。
たとえ顔が見えていても、相手の正体はわからないという意識を忘れないこと。
● 顔や体が写った画像・動画は絶対に送らない
ネットに送った画像は、一度でも送信すれば一生残ると思ってください。
後から削除しても、相手が保存していれば終わりません。
● スマホのカメラを不用意に使わない
誰かとビデオ通話をする際、部屋の様子や自分の服装にも注意しましょう。
思わぬ場面が録画されて脅しに使われるケースもあります。
被害にあってしまったときの相談先は?
● NPO法人ぱっぷす
性暴力やネット被害に詳しい支援団体です。
匿名・無料で相談でき、SNSや電話でも対応しています。
● 警察(サイバー犯罪相談窓口)
お住まいの都道府県警察にもサイバー犯罪対策課があります。
相談だけでもOKなので、早めに連絡を。
● 児童相談所・学校の先生
未成年の場合は、学校や保護者に相談することも大切です。
自分を責めずに、周囲の大人を頼ってください。
まとめ:知ることが最大の防御になる
「知らなかった」では済まされない時代です。
ネットの向こうに潜む悪意から、あなた自身と、あなたの大切な人を守るために、今日からできる対策をはじめましょう。